■変わる町、変わらない場所 -倉敷の町の郵便局-■
設計:藤林未於
郵便局は創業から変わらぬ機能を持ち続けており、また、全国各地にあることから、地域コミュニティの小核としての役割を持っている。郵便局の存在は、訪れたときにふと安心感を与えてくれる、いわば町の素朴な不動点とも言えるだろう。
しかし現在、町は再開発と建築の多様化の流れにある。それにより、多くの郵便局は雑多に建て替わり続ける町の中に、存在感なく埋もれてしまっている。
不安定に移り変わる町の中だからこそ、どんな場所でも変わることない姿で、郵便局は在り続けるべきではないか。そこで本設計では、どこにあっても一目で郵便局と分かる型を考える。そして、どんな町の中でも変わらず存在することで、そこに訪れる人に安心感をもたらす郵便局を設計する。




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