■かつてといまをつなぐまち -中村立町の転生計画 -■
設計:夕部菜摘
高知県西南部、四万十川とその支流の後川に挟まれ、周囲を山に囲まれた自然豊かな場所に中村のまちは存在する。碁盤の目状に区画されたまち、京都に似た地形、京都との歴史的なつながり、さらに伝統的な産業と芸能があることから「土佐の小京都」と呼ばれている。しかしその町並みにかつての面影はない。大規模な洪水や震災によって過去のまちはその姿を消し、今では統一感がなくシャッターで閉ざされた建物が建ち並ぶだけとなっている。 中村のまちには豊かな自然があり、歴史が存在する。土佐の小京都としての町並みと現在の商業施設の両立により、まちの一部となり、観光客や市民の行き交う場所を提案する。



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