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卒業設計
2014年度

■社寺建築技術の継承 -納骨堂への活用-■
設計:井上雅世

 私の実家は宮大工を営んでいる。宮大工とは社寺建築専門の大工で、日本文化を支える職業ともいえる。しかし、現在は後継者不足や、伝統的な木組み工法を使う機会の減少など様々な問題を抱えている。本来継承されていくべき職業が、減少傾向にあるのである。以上のことから、本設計では宮大工の伝統技術を後世に残すため、卒業制作を通してその技術を学ぶ、活用した建築物を考案することを目的とした。設計対象は現代でも需要がある社寺関連の建物ということで、納骨堂を選択した。また、伝統技術を利用した全く新しい建造物を考案することは難しいため、既存の社寺を参考にして設計した。