■土地と暮らす農園コミュニティ■
設計:河渕絢子
現在特殊な地形によって、利用する事が困難な敷地が数多く存在し、それらはこれまでに多く見過ごされてきた。その一方で人々が平地を好み移り住むことで家々が密集した住宅街をよく見受けるようになった。
しかしその生活は、密集しているにも関わらず箱の中で閉じ、孤立している。それは少し面白みがなく近隣とのコミュニケーションが取りづらい環境にあると感じた。現在その箱の中で生活していく上で、騒音・ゴミ・悪臭など近隣トラブルに関する問題が発生しているのも事実だ。あえて住みにくい特殊地形に住まいを置く事で大地の存在を意識し、大事に思う心が生まれるのではないか。それと同時に、家で孤立しないような仕掛けを加えることで大地や隣人を大切に思う気持ちも芽生えるのではないかと感じた。そこで改めて地域コミュニティの重要性を顧み、住民同士の繋がりを形成するための新しい取り組みが必要であると考えた。




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